チネイザンや腸もみという施術が身体にもたらす3つの効果

チネイザンというお腹の施術をしている様子

お腹や内臓の施術と聞くと、驚かれる方が多い印象があります。

それはまだ、「腹部をマッサージする」「お腹に施術をする」という考え方や認識が、日本ではそれほど広がっていないからかもしれません。

しかし、身体のつながりを考えていくと、なぜ肩こりや首こり、腰の張りや脚の疲れを感じている方でも、お腹に触れる施術を受ける意味があるのかが見えてきます。

また、

「お腹が冷えやすい」
「触ると硬い」
「便秘気味」

という方に、なぜ腹部への施術が選択肢のひとつになり得るのかについても触れていきます。

この記事でお話しすることには、私がセラピストとして人の身体に触れてきた経験から生まれた考え方も多く含まれています。

医学的な診断や治療について説明するものではなく、あくまで一人のセラピストとして身体を観察してきた中で感じていることとして読んでいただければと思います。

目次

ストレスはお腹や内臓に現れやすい

私は、人のストレスや感情は、お腹に現れやすいと感じています。

腹が立つ
腹を決める

胸がいっぱいになる
肝が据わる」
腸が煮えくり返る

頭を抱える

昔から、私たちは感情を身体の感覚と結びつけて表現してきました。

感情そのものは目には見えませんし、手で掴むこともできません。

それでも、大きな出来事があった日に「身体が重い」と感じたり、ショックなことがあると食欲がなくなったりすることがあります。

飼い主を亡くした犬が数日間食事を取らなくなった。

大きなショックを受けて食欲が薄れた。

何も食べていないのに、胸やお腹がいっぱいになったように感じる。

そのような経験をしたことがある方もいるかもしれません。

実際、ストレスは消化器系の働きや食欲などにも影響を与えることがあります。

ただ、ここから先は私自身の身体観になります。

人間には、喜怒哀楽というさまざまな感情が湧き上がります。

感情は湧き水のように自然と出てくるのでその都度出してあげることが大切


それを何らかの理由で表現できず、ずっと飲み込んでいると、その緊張が身体にも残っていくことがあると私は考えています。

そして、その影響が現れやすい場所のひとつがお腹です。

私は、消化器官とは食べ物だけを消化する場所ではなく、

経験や感情を「消化していく場所」でもある

という見方をしています。

これは医学的な定義ではなく、私が施術を通して身体を見続けてきた中で生まれた感覚です。

  • お腹がとても硬い。
  • 冷えている。
  • 便秘が続いている。

そういった方の身体に触れていると、背景に強い緊張やストレスがあるケースも少なくないと感じています。

身体は痛みを避けるために、少しずつ形を変える

痛みや凝りというものは、環境や生活習慣が変わらない限り、日々少しずつ積み重なっていくことがあります。

しかし、本人はその変化になかなか気づきません。

なぜなら、人間は突然の大きな変化には気づきやすくても、毎日起こるほんの小さな変化には気づきにくいからです。

痛みは少しづつ増えると気づけないこともあります


毎日ほんの少しずつ身体が硬くなっていけば、

「以前より硬くなった」

ということさえ分からなくなります。

痛みについても似ています。

少しずつ身体の状態が変わっていけば、それがいつの間にか「いつもの身体」になってしまいます。


そのため、施術をしていると、

「かなり身体が硬いのに本人はあまり自覚していない」

ということがあります。

私はこれを、身体の感覚が少しずつ鈍くなっていった状態なのではないかと考えています。

1. 五感を閉じる

セラピストとして多くの身体に触れてきた中で感じることがあります。

それは、

無理をしながら生き続けている人ほど、身体が硬くなっていることが多い

ということです。

五感が開いているとたくさん感じられる


そして不思議なことに、身体が硬いにもかかわらず、本人はそれをそれほど感じていないこともあります。

  • 毎日の仕事。
  • 人間関係。
  • 睡眠不足。
  • 責任。
  • 我慢。

もし身体のすべてを毎日そのまま感じていたら、生活を続けること自体が苦しくなってしまう。

だから身体は、ある意味では自分を守るために感覚を鈍くしているのかもしれません。

私はこれを、ひとつの感覚麻痺のような状態だと考えています。

ただ、その状態が長く続けば、

「疲れている」
「もう休みたい」
「痛い」

という身体からの小さな声まで聞こえなくなってしまいます。

そしてある日、身体がPCのように強制終了する。

私は施術をしていると、そのような身体の限界について考えさせられることがあります。

2. 痛みを避けるために、身体は無意識に姿勢を変える

  • 肩が異常に上がっている。
  • 歩くと左右どちらかに偏る。
  • 身体を捻って座っている。
  • 背中が丸くなっている。

こうした姿勢の変化にはもちろん多くの原因があります。

筋肉や関節、日常生活の癖なども関係します。

ただ私は施術をしている中で、

と感じています。

例えば、お腹のある場所に痛みや圧迫感、不快感があったとします。

身体はわざわざそこを刺激するような姿勢を取ろうとはしません。

無意識に身体を丸めたり、片側を浮かせたり、呼吸を浅くしたりしながら、その場所を守ろうとすることがあります。

それが長く続けば、その姿勢そのものが身体の癖になっていく可能性があります。


ですから私は、

お腹と全身は別々のものではない

と考えています。

お腹の状態が姿勢や呼吸に影響することもあれば、反対に、姿勢や呼吸の状態がお腹に影響することもある。

身体はすべてつながっています。

そのため、肩や背中、腰だけに触れるのではなく、


チネイザン・腸もみが身体にもたらす3つの効果

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通常は服の上からさせていただいていますが、ご希望があれば直接お腹に触れて施術をすることも可能です。

1. 触れられる心地よさと手の温もりによる「安心のタネを植える」

私の施術では、相手をまるで赤ちゃんに触れるように、優しく包み込むことを大切にしています。

  • 「揉んでやる」
  • 「治してやる」
  • 「ここを緩めてやる」

という意識ではなく、

ただ相手の身体に触れ、その身体がどうしたいのかを感じる。

そのような在り方を大切にしています。

施術者側の主張が少なくなるほど、相手の身体も少しずつこちらの手を受け入れてくれるように私は感じています。


特に腹部は、とてもプライベートで繊細な場所です。

だからこそ、いきなり強い力で触れるのではなく、安心できる触れ方がとても大切です。

  • ゆっくりと手を置く。
  • 呼吸を待つ。
  • 身体が受け入れてくれるまで待つ。
  • そこに温かい手がある。

ただそれだけでも、人は安心を感じることがあります。

触れることとオキシトシンなどの身体反応との関係は研究されていますが、マッサージによって必ずオキシトシンが増えるとまでは現在の研究から一律には言えません。 


ですから私は、「ホルモンを出すために触れる」というよりも、

安心して触れられることそのものを大切にしています。

人は安心できる環境にいると、身体の力を抜きやすくなります。

自然の中に入ったとき。

静かな神社にいるとき。

信頼している人の隣にいるとき。

ふっと肩の力が抜けることがあります。

私は施術でも同じように、

そこから身体が自分自身で緩み始めることを大切にしています。

2. 呼吸が深まり、今まで届かなかった場所に届く

腹部にゆっくり触れていると、眠くなる方が多くいらっしゃいます。

私の施術では、施術時間の半分ほど眠っている方も珍しくありません。

ただ、完全に深く眠っているというよりも、

意識と無意識の間を行ったり来たりしているような状態です。

「起きているような、寝ているような」

そんな感覚です。

私は、この状態になると身体の余計な緊張が少しずつ抜け、呼吸もゆったりしてくるように感じています。

そして面白いことに、施術を受けている方は、

もちろん、空気そのものがお腹の臓器へ直接入っているという意味ではありません。

呼吸によって横隔膜が動き、腹部もゆっくりと動きます。

そして、

「いま、ここに触れられている」

という感覚を身体が感じ取る。

私はそれを、

「呼吸が届く」

と表現しています。

今まで存在すら忘れていた場所。

ずっと緊張していた場所。

触れられて初めて気づいた場所。

そこへ意識と呼吸が向かうことで、身体が少しずつ緩み始めることがあります。

3. 巡りが戻ることで、緊張がほどけていく

身体が緊張しているとき、筋肉はぎゅっと縮みます。

反対に、安心して呼吸がゆっくりになると、身体の力が抜けていきます。

腹部に温かい手を置き、ゆっくり呼吸をしていると、

最初は冷たかった場所が温かくなってきたり、

硬かったお腹が少しずつ柔らかくなったりすることがあります。

私はこれを、

身体の「巡り」が戻ってきた状態

と捉えています。

血液は身体中へ酸素や栄養を運んでいます。

ですから、緊張が和らぎ、身体の循環が保たれることは身体にとって大切です。

マッサージや温熱によるリラクゼーションや自律神経反応については研究されていますが、その効果や仕組みは施術法や個人によって異なります。 

私が施術で大切にしているのは、力で血流を「流す」ことではありません。

  • 安心できる環境をつくる。
  • 呼吸を待つ。
  • 身体が自分から緩んでいく。

その結果として、

「手足が温かくなってきた」

「お腹が柔らかくなった」

「呼吸が楽になった」

という変化が起こる。

私はその自然な流れを邪魔しないことを大切にしています。

チネイザン・腸もみは「お腹を治す施術」ではなく、身体の声を聴く時間

私はチネイザンを「悪い場所を見つけて治す施術」だとは考えていません。

お腹に触れるということは、自分でも気づいていなかった身体の声に耳を澄ませることだと思っています。

休日に自然へ出向き、ゆったりと「今ここ」に戻ることにとても似ています。

「ここが硬かったんだ」

「こんなに冷えていたんだ」

「ここに触れられると呼吸が浅くなるんだ」

普段、頭で生活していると、このような小さな身体の変化にはなかなか気づけません。

しかし、人の手で優しく触れられることで、初めて自分の身体に意識が戻ってくることがあります。

私は施術者が身体を変えるのではなく、

が施術者の役割だと考えています。

チネイザンや腸もみも、そのための一つの入り口です。

便秘やお腹の張りにもチネイザン・腸もみが選ばれる理由

便秘やお腹の張りがある方のお腹に触れると、

「思っていたより硬い」
「こんなに冷えていたんだ」

と、初めて気づくことがあります。

チネイザンや腸もみでは、強く押して無理に動かすのではなく、温かい手でゆっくり触れ、呼吸を待ちながら身体が緩んでいくのを見ていきます。

お腹が緩むと、呼吸が深くなったり、身体全体の力が抜けたりすることもあります。

私は便秘や張りだけを見るのではなく、

なぜ今、このお腹になっているのか。

そこを身体と一緒に感じる時間を大切にしています。

まとめ|お腹に触れることは、自分に戻ること

私たちは毎日、頭で考えながら生きています。

そのぶん、

疲れていること。
呼吸が浅いこと。
お腹が冷えていること。

そんな身体の小さな声に気づけなくなることがあります。

だから私は、施術者が身体を変えるのではなく、

その人自身が、自分の身体に戻っていくための時間

をつくることが大切だと思っています。

お腹に手を置く。

呼吸をする。

ただ、それだけで気づくこともあります。

チネイザン・腸もみの施術について

湘南・小田原エリアを中心に、チネイザンを含めた施術を行っています。

基本的には服の上から、赤ちゃんに触れるような優しい手で身体に触れていきます。

お腹だけでなく、その日の状態に合わせて身体全体を見ながら施術します。

身体を変えようと頑張る前に、

今の身体が何を感じているのか。

一度、静かに聴いてみるのもいいかもしれません。


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